雨上がりの虹のむこうに
「私もです。私も同じように山並さんに恋しています」
言い終わると山並さんの腕に包まれた。温かなぬくもりと、深い森のような山並さんの匂い。どこか懐かしい香りは、ずっと欲しくて探していたものだった。
「ずっとあなたの所に帰って来たかった。たとえこの先どこへ行こうとも、きっとあなたの所へ帰ってくると約束します……このあなたのいる場所が、自分の帰りたい場所なんです」
ずっと一人だと思っていた。誰かを失う辛さを味わうことが怖くて、もう誰も好きにならないと思っていた。