◇Sleeping Beauty◇~暁の目覚める時~
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「そうだ!!これ、飯な!」
サーカスのテントの中、積み重ねられた木箱の上に私達は腰かける。カイは、持ち歩いていた紙袋から、パンを取り出した。
「これ………サンドイッチ??」
パンの中にレタスやハム、卵が入っている。
すごく、美味しそう………。すると、図ったように「ぐぅ」とお腹が鳴った。
やだ、恥ずかしい!!食いしん坊みたいじゃん!!
「ううっ………はしたなくてごめ……」
謝ろうとして、今度は私のではない腹の虫が「ぐうっ」と鳴る。
あれ、これって…………
隣のカイを見上げると、カイは苦笑いを浮かべた。
「ははっ、お腹が早く飯くれーって、叫んでるな!よし、待ってろ!俺の腹ペコお腹!!」
そして、がぶりとサンドイッチにかぶりつく。それがあまりにも美味しそうで、私もそれを口に運んだ。
「おいしい!!」
お腹が減っていたからか、サンドイッチがすごく美味しく感じられた。
「お、雫が笑ったな!!」
「えっ………?」
嬉しそうに私を見つめるカイに、私は首をかしげる。私、そんなに喜ばれるほど笑ってなかった??
「不安そうな顔より、今のがずっと良い顔してる!」
「そう……なんだ……」
そうか、ルークと離れて不安だったからかな、気づかないうちに顔も強ばってたのかも。
でも、また笑えたのは、きっとカイのおかげだ。