D.o.t.L~Drag of the Love~


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【聖莉side】




「え....?どういうこと?」




くるっと振り返り、隼人に笑顔を向ける。






「.......。いや別に


ただ後者のほうなら、そんな仮なんて考えなくていいよって言いたかったんだ



だって俺は、お前が好きなんだから」






時折みせる隼人の泣きそうな子犬のような目は私は苦手だった。





「私も好きだよ」







どうしよもなく、彼を守ってあげたくて



どうしよもなく、彼を見捨てることができなくて



私は彼の傍までいってそっと抱きしめた。












「どこにも行かないよ」










「俺も離さない」





私の背中に手を回して、力強く彼は言い放つ。







ああ、また私は彼を抱きしめてしまった。




何度目だろう。




私にはもう、彼の安堵のこもった息遣いと




彼の体温しか感じることができなかった。





誰よりもかっこよくて


誰よりも頼もしくて


誰よりも優しくて


誰よりも強くて












そんな彼は───────






──────誰よりも弱かった。





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