闘争少女【前編】完
『うん…わかった
ぁ……ねぇもしかして
特定の人物に心当たりでもあるの?』
「なんとなくな……
でも何が起きるかは俺にもわからね〜
だから気を抜かずよく周りを見とくんだ
まぁ、前より少しは
闘い方が様になってきてるみてーだしな」
シロに言われると
なぜか自然と嬉しくなってしまう
「ま、そうゆうことだ
テスト……………………がんばれよ」
『……うん(微笑む)』
バッ!!!
「お!イスズか〜?
俺俺!アカツキ!お前ちゃんと電話出ろよな〜
それと夏休み開けとけよー!」
バッ!!!
「イスズ元気?
電話しつこくかけちまってごめんな
夏休み楽しみしてる」
バッ!!!
「やっほー☆
今度また一緒にゲームやろうな!」
バッ!!!
「お前がいないと
何かと退屈だ早くこっちこい…」
『……(笑)
ありがとう、また行くよじゃあまた』
自然笑顔が溢れしまい
胸のあたりが温かくなるのがわかる…
もう誰も一緒に居ないて決めたのに
なんだかんだイスズの周りには人が集まる
今度こそ誰一人
迷惑をかけないようにしないと……
イスズはまたそう心に唱え
スマホをしまいリノが待つ図書館へと戻った