闘争少女【前編】完
「今ちょっと時間いいか?」
『まぁ…少しだけなら…』
「お前、夏休みって暇?
暇なら予定開けとけ……いいな」
『特に予定はないけど…なんで』
「こいつらがイスズも
誘いたいってゆうもんだからな
昨日こいつらから電話かかってたろ?」
『……………ぁ』
「今思いだしたのか?
毎日忙しそうだもんなお前(笑)
あんまり気ぬくんじゃねーよ」
今気づいたことにシロに笑われるも
電話越しにツキ達がガミガミ
言ってる声が聞こえる…があえて触れない
『仕方ない、だろ…
シロ達と違ってこっちは
ちゃんと勉強してるんだ……
わかってる…ぁ、ありがと…』
「わかりゃいいよ…
あれからこっちは
なんも”動き”ね〜みてーだから
もしかしたら
”突然何か起こる”かもしれねー気をつけろ」
急に真剣な
トーンになるシロの声にドキッとした……
確かにあれから特に何もなく
期末テストの勉強でなにかと忙しかった為
あまり意識はしていなかったが
改めてシロに言われ
気を引き締める気持ちになった