闘争少女【前編】完
今、私の目の前で
大はしゃぎで水の掛け合いをしたり
浮き輪でぷかぷかとしているリノに
子供のプールの滑り台を滑って
注意される奴らをボーと眺める……
(↑注意されたのはアカツキです)
『はぁ〜…
注意されて当たり前だろ…馬鹿か』
私は三角座りで
ほうづえをつきながらぼやいた…
すると左頬に冷たい物が触れる
ピタ__
『ヒヤッ!!!』
「くく…(笑)
ほら、飲み物…どうせ入んねーんだろ?」
『シロ…っあ、ありがと…』
「どういたしまして」
冷たい物の正体は
シロが買ってきてくれた飲み物だった
私はそれを受け取り口に運ぶ
『んっ……』
「…………」
ジー_
なんか強い視線を感じるのですが……;
『な、なに!(焦)』
「や、綺麗だな…て思って…」
『は?』
シロはイスズの髪に触れ
そして細くて長い自身の指を優しく絡める