闘争少女【前編】完



『………遅い』


バッ_!!!


あれから
5分、10分経ってもリノは帰ってこない

イスズは妙な胸騒ぎを感じた


そしていてもたってもいられず
リノを探しに売店へと向かった…



すると売店へと続く
プール沿いの通路にリノの姿が見えた

思わず声をかけようとした瞬間……





「ヤ!やめてくださいっ!!!」



リノの大きな声が聞こえが響いた



「あぁ?んだよ、いいだろ少しくらい
俺らとちょっと遊ぶだけじゃん…な?」


「だ、だから嫌だって言ってるでしょ!
友達が待ってるの…だから離してっ…てば」


「じゃあその友達とも遊ぼうよ
ならいいだろ?ほら、行くぞっ!!!」


「ちょっ……;」



案の定イスズの予想が的中していた


リノは今にも
20代くらいのガン黒野郎2人組にナンパされ
どこかへ連れさられそうになっていた

< 206 / 300 >

この作品をシェア

pagetop