闘争少女【前編】完
今にもキレそうなシロの低い声が聞こえた
『……ぇ、?』
「悪りぃけど、先約がいんだよ!!!」
再びツキの声が聞こえる
「お前らいい大人が
こんなとこでナンパとか笑わせんな…
…………………とっとと消えろ(睨)」
「「…………っ;!」」
ガン黒野郎2人組はシロの
圧倒的なオーラに怯みその場を立ち去った
「リノちゃん大丈夫?」
「うん!ありがとうツキ君(ニコ)」
「お、おう…//」
『………………』
一方イスズはシロの腕の中…
『( なんかこの感じ前にもあったような…)』
と、いつかのときのことを思い出そうと
ぼーっと考えごとをしていた、すると
「…ズ!、おい!イスズ!」
『へ?…な、なに』
「大丈夫か?」
顔を上げるとどアップにシロの顔……
『!?……///』
イスズはまた顔を赤らめる
「はぁ…
イスズお前今の格好考えろ…
それとこんなとこで
手出したらタダじゃ済まないだろ
わかってんのか?」
『あ……っぅ…』
シロの言葉にやっと
自分が何をしようとしていたか理解できた
こんな格好=水着で
タダじゃ済まない=喧嘩沙汰になること
シロはそれをさせない為に
イスズを助けて、止めてあげたのだ
そしてここは
素直に『ごめんなさい…』と謝った