闘争少女【前編】完
『勝手に寝てくれてよかったのに…
ぁ……喉乾かない?何か飲み物出すね…』
「んな、勝手に寝れるわけねーだろ…
( つか不意に声かけんなよ…ビビったわ )」
イスズは冷蔵庫を開け
冷たいスポーツドリンクを出し
コップに2つ分注ぐ
『はい』
「さんきゅ」
『………』
「………」
特に話すことがなくすぐに沈黙になる
「おい……」
『ん?…なに?』
「髪の毛…乾かさねぇの?」
『あー…いつも自然乾燥だから平気』
「は?マジで…
なのにそんなサラサラなのかよ」
『うーんまぁね…
遺伝ってやつかな特に何かしてるって
わけじゃなかったから…』
グイッ__
するとシロはイスズを引き寄せる
『え、ちょ……』
「乾かせろ……」
『は?ぃゃ…だからいい…っ』
「もったいねー…」
『え……』
シロはイスズの濡れた髪を触る
「綺麗な髪してんだからよ
ちゃんとしておいたほうがいいぞ…」
『っ………』
「だから俺に乾かせろ」
『う…、わかった。
ドライヤー持ってくるから待ってて』
そしてイスズはドライヤーを持って
コンセントを差しシロに手渡す……