闘争少女【前編】完
「おい…シキ、何してる」
「え?何って見ての通り
向こうの聖華の屋上に
女の子が見えたから手振ってんすよ♪♪」
「はぁ〜…
お前ってやつはほんと呆れるな」
「ほら!ソラルさん!
こっちに手振り返してくれたっすよ?!
今度は美少女っす!ぁ……でも…」
「?………」
シキがズボンのポケットから
MY双眼鏡を取り出し向かいの屋上へとかざす
「こん前の”微”少女っぽい奴もいますね…」
「はぁ?」
「なになに?
また女の子でも覗いてるの…シキ。」
「ほら、ルスも観てみろよ!」
2人の元にルスがやってきた
そのルスにシキさMY双眼鏡を渡しすすめる
「………………」
「なぁ?
シキ、右の女の子美少女だし可愛いくね?」
「おい…ルスにまで同意をもとめ…っ」
”求めるな”まで
言いたかったソラルの話を
割ってルスが話を重ねた…だが
そのルスの言葉にシキは仰天したのだった
「綺麗な黒い髪してるね……左の女の子」
「………はいぃぃぃぃ?!!」
「まるで”カロクさん”みたいだ」
「お前、正気かよ(汗)」
「うん、僕は至って正気だよ
シキと同等にしてほしくないね…」
「ふふふ(笑)
シキ、残念だったな?」
「いや……
俺は間違ってないっすよソラルさ〜ん(涙)」
「おい、すがるな馬鹿!」と
腕にすがりつくシキを離そうとするソラル