闘争少女【前編】完
そんな光景に呆れながらも
微笑ましく見ているサドはルスから
勝手に双眼鏡を奪い
向こう側の屋上を覗いてみせた
それと同時に和らぐ涼しい風が吹き込んだ
「あ、サドさん…」
「…………!!!」
「「……………」」←シ&ソ
「サ、サドさん…?」
何も喋らないサドに
ルスは恐る恐る名前を呼んでみる
するとしばらくして
「ほら…おい、お前らもう行くぞ」と
双眼鏡をルスに返し
サドは屋上の扉へと足を運ばせた
「はい…」
「は〜い」
「あいよ」
他の3人もそれぞれ返事をし屋上を後にする
サドは双眼鏡を覗いて
何をそんなに驚いていたのか……
これはサドにしかわからない
3人はそんなことも知らないで
いつものように生徒会室へと入っていった