最後のコトバ



そんな俺の様子を見て、施設に預けるという話しが出た。

1人にしておくと何をするか分からないし、衰弱しているからという理由らしい。

親戚と思われる人たちは、引き取りたくないらしい。

そんなこと、どうでもいいけど。

もう、どこにいたって同じだから。

意志がなければ、どこにいても衰弱すると思うし。

抵抗する必要もなかった。


だけど、それを止める人がいた。

それは、俺の知らない人。

遠い親戚で、母親と仲が良かったらしい。

両親の死後、疎遠になってしまったけど、俺ら姉弟を気にしていたらしい。

偶然にも姉の死を知り、独りになった俺を心配してきた。

そしたら、思った通りの状況だったと。


親戚誰もが引き取りを拒否した中で、引き取ると言った。

それが、今でも俺を育ててくれている皐月さんだった。




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