キミじゃなきゃダメなんだ
ううう、ごめんなさい汐見先輩。
やる気にさせるためとはいえ、汐見先輩の気持ちを利用しました。
私は実は悪女だったのかもしれない!ヒィー!
「....でも。純粋に、応援したいって気持ちはあるもん」
からかわれたことにムッとして、頬を膨らませると、チョコちゃんが「わかってるわよ」と笑った。
「結果はともかく、楽しむことが大事だものね。体育祭は」
....うん。
汐見先輩は前に『苦手』って言ってたけど。
やっぱりもったいないし。
先輩にも、なんらかの形で楽しんでほしい。