キミじゃなきゃダメなんだ



....思ってるよね?先輩。

わかってるんです、わかってるんですけど......



「そちらのカップル様~!ただいまこちらのお化け屋敷が、カップル様限定でご入場いただけます。いかがですか?」



そんな私達の沈黙を破ったのは、遊園地スタッフのお姉さんだった。


「......えっ?」


カップル?限定....?


そっちを見ると、スタッフのお姉さんは明らかに私たちを見て言っていて。

彼女の後ろにあるのは、お化け屋敷。


カップル限定とかいう、入場前から恐ろしすぎる看板があった。


『暗闇でドキッ☆怖がるワタシを守ってダーリン!』


...なんだそれ。ケンカ売ってんのかコラ。


今は先輩とふたりで歩いてるから、カップルとして見られることは不思議じゃないし、もう気にしないけど。


数ヵ月前まで彼氏という存在と縁遠かった身としては、たいへん腹が立つ内容の看板だ。


個人的にムカついたので「いえ...」と断って歩こうとすると、ぐいっと腕を強く掴まれた。

.....えっ!?


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