キミじゃなきゃダメなんだ
「ふーん。『カップル限定』ね」
先輩が何故か食いついてる!
え!?どうしたの先輩!
さっきまで全然笑ってなかったのに、なんで今ちょっと笑ってんの!しかもなんか怖いよその笑み!
「....えっ?い、行くんですか!?」
ぐいぐいと腕を引っ張られて、歩き始める先輩に慌ててついていく。
先輩は後ろにいる私のことなんか振り返りもせずに、「さっき僕が行きたいとこに行くって言ったよね?」と低い声で言った。
ちょ、ちょっと待ってよ。
力強いし。声低いし。こっち見てくれないし。
どうしよう。
先輩、割と本気で機嫌が悪くなってる。
絶対さっきの会話のせいだ、どうしよう怖い!
だけど今拒否したら本当に取り返しのつかないことになりそうで、ノーと言えなかった。
....スタッフのお姉さんのせいだー!
恨みがましい気持ちで振り返ると、お姉さんはニコニコと微笑ましそうな目で私達を見ている。
先輩は私のことなんかお構いなしに、お化け屋敷に入っていって。