キミじゃなきゃダメなんだ
....ど、どうしよう。
どうしたらいいんだーー!!
*
....何が『暗闇でドキッ☆』だよ....!
そんなことする余裕ないくらい怖いんですけど!?
「結構本格的だね」
先輩が余裕そうな声で進む中、私はその横を怯えながら歩いている。
私達は今、お化け屋敷に入ったばかり。
辺りは真っ暗だけど、先輩が持っている淡い光の懐中電灯で、結構周りの様子は見える。
後ろにも前にも、私達以外に客はいない。
...というのも。
カップル限定というだけあって、このお化け屋敷にはルートが三つも用意されていた。
カップル一組につきひとつのルートへ案内して、カップルが出るまでそのルートに他の客は入れないようになっている。
好きなだけいちゃいちゃしろということだ。
そんなもん間違いが起きたらどうすんだと思ったけど、ちゃんと防犯カメラが設置されているらしい。限度は守れということだ。