キミじゃなきゃダメなんだ


なるほどな。

うん、システムには納得だ。

納得だけど、この怖さはなんだ?余計じゃないか?違う意味でドキドキするんですけど?

さっき、入った瞬間に足元から手が這い出てきて、今日いちばんに叫んだからね。勘弁してくれ。


「...け、結構怖いですね...」

「そうだね」


あと、隣にいるイケメンも怖い。

私の手を過去最高の力で握っているこの男が、実は今いちばん怖い。


結構痛いです、先輩。

ここまで来たら、さすがに逃げないから。逃げないからもうちょっと力を緩めて。


でも、その訴えを声には出せない。


出したらどうなるのか。

わかるようでわからない。わかりたくない怖い。


もう嫌だ、なんでこうなったんだろう。


正直に言わなきゃよかった?

でも嘘つきたくないよ。

ついたとして、それを墓場まで持っていける自信ないし。

上手く誤魔化せても、絶対このひとにはバレる。


それがわかってるから、正直に言ったのに。



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