キミじゃなきゃダメなんだ


うう、どうしよう。

今日が終わるまで、先輩がこのまんまだったら。

明日からも、このまんまだったら。


...どうしよう、どうしよう。


取り返しのつかないことになる、って思ったけど、もしかしたらもうなってる?

嫌われたのかな、呆れられたのかな。

どうしよう、怖い。


先輩がもう二度とこっちを見てくれなくなったらって思ったら、すごく怖い。



「百合」


再び低い声で名前を呼ばれて、ビクリとする。

もしかしたらこっちを見てくれてるかもと思って顔を上げたけど、彼は私の方を見てはいなかった。


「...なん、ですか」

「何考えてる?」

「え?」

「今、何考えてる?」


今.....?

考えてる、こと?

そ、そんなの。


「先輩のことに決まってってギャアアアアア!!!」


頭上にいきなりものすごい形相の怪物がーー!!

ちょっと待てよカップル限定って言うならカップルの会話を遮ってんじゃねーよ!!



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