花明かりの夜に
(うん。そうしよう。

いったん洗濯へ行こう――

お部屋に若さまがいらっしゃると落ち着かないし)


ひとりうなずいて、戸の方へくるりと振り返ったそのとき。


シュッ

空気を切り裂く音がして。

突然、横合いから何か細長いものが弧をえがいて飛んでくるのが視界に入った。


「……!?」


(竹刀――?)


反射的に手を伸ばして竹刀の柄をつかんだ途端。

頭上に何かが振りおろされるのが見えた。


(!!?)
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