天然王子
 

「じゃ、お前ら迷子になんなよーめんどくせぇから。」


担任がそうみんなに呼びかけている声がした。

携帯の時計を見ると、2時になっていた。

自由行動の時間…


「あっ、ほらいーよ行ってきなよ!デートでもなんでもっ
まぁ…紗和、今夜は寝かせないから覚悟しといてっ★」

「ちょっと!それ男のセリフ!!」

「ありがと…ハル///」


二人は何度も私達を振り返りながら歩いて行った。

二人が見えなくなって…私は隣を見た。


「………で、どーする?」

「なにがっすか?」

「暇じゃない?」

「暇っすね」


…また、結局田熊と二人きりになってしまった。

どうしようか。


「俺、一人でどっかで時間潰すし…お前は男と回れば?」

「え!無理!!」


だってあっちだって友達とかと回ってるだろうし…

邪魔できないよ


「…じゃあ、借りていい?」


声がしたのと同時に、私の腕が後ろに引っ張られた。


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