幼馴染み~初恋物語~
「櫻って子でしょ?小さくて可愛いもんね…………あの子…………私もあんな風に生まれたかったなぁ…………」

優しく諭されると、和樹は正直に今の気持ちを話してしまう。

「うん…………幼稚園の頃からずっと好きだったから…………」

すると、杏佳は和樹の頬をおもいっきり叩いた。

「ずっと好きだったって何?私はなんだったのっ!!」

恋愛経験が乏しい和樹は、何を言っていいのか、何を言ったら傷つけるのかよくわかっていない。

ただ櫻の名前を出さずに好きな子と言ってごまかしたのに、櫻が可愛いと言ってもらえると、口が滑ったのだ。

「えっ…………あっ…………そんなつもりじゃないんだけど…………」

和樹は、櫻に彼氏がいて付き合えなかったから、逃げ道として杏佳を好きになろうとしていた。

別に杏佳が嫌いじゃないし、情もうつっていたので一緒にいた。

しかし櫻が健一と別れて、急接近したのなら、もう杏佳とは付き合えない。

付き合ってもらえるなら、櫻と付き合いたい。

これが和樹の本音。


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