俺様富豪と甘く危険な恋
「もちろん。ソフィアにもお礼言っておいたけれど、蓮からも言ってね?」

「ああ。明日にでも言っておく。潮風でベタついたな。フロに入ろう」


蓮にぎゅっと抱きしめられてから、バスルームへ連れて行かれる栞南だった。





翌日、栞南が目を覚ましたのは陽も高く上がったお昼過ぎだった。

シーツの中で「んっ!」と伸びをしてから、まだ眠い目を開けると引かれたカーテンのおかげで日蔭が作られ眩しくないのだが、ぐっすり寝てしまった感があり、ハッと身体を起こした。

隣に蓮はいなかった。

時計を見ると、ランチタイムをかなり過ぎていた。


「やっちゃった! もうっ、起こしてくれればいいのにっ」


素肌にシーツを巻き付け、ひんやりしたタイルの床に足をつけた。それから急いでシャワーを浴びて、ノースリーブのサラサラとした肌触りの綿ワンピースを着た。

キレイなエメラルドグリーンで、裾の方に南国の鳥が描かれている。


「蓮はどこにいるんだろう……」


棚から新しいシーツを出してベッドメイキングをしてから寝室を出て階段を降りる。

下へ行くとダニエルとばったり会う。

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