俺様富豪と甘く危険な恋
「動物園へ寄ろうか?」

「いいの?」

「よくないのなら言わない」


蓮は風でそよぐ栞南の髪をくしゃっと撫でた。


駐車場に車を停めて入場口へブラブラと向かう。

ホノルル動物園はゆっくり回っても2時間もかからない。日中の暑い時間帯では動物はあまり動いていないが、栞南は十分楽しんでいた。

デートというデートをほとんどしていないふたり。

朝から夜まで出かけたのは日本へ栞南が帰る前日だけだ。

手を繋ぎながらのんびりと動物たちを見て話をして、栞南は幸せだった。

蓮も時々香港やイギリスのオフィス、こちらのジュエリーショップから電話がかかってくるが、仕事に追われることはない。

愛している女性のうれしそうな笑顔に、ふとこれが人生における最大の幸せだと思う蓮だった。


ピンクの鳥、フラミンゴから始まりオラウータン、チンパンジー、ゾウなどを見て、「アフリカンサバンナ」エリアへ。

そこには大型の動物がいる。キリン、シマウマ、ヒヒ、ライオンなどだ。

一通り回ると、家族連れが遊んだり、軽食を食べたりできる広場がある。

< 338 / 369 >

この作品をシェア

pagetop