俺様富豪と甘く危険な恋
マーケットでも楽しみ、ダニエルに頼まれた以外のものもたっぷり買ってふたりは家に戻った。

家に着き、ガレージに駐車をしているとソフィアのベンツが戻ってきた。

マセラティがガレージに停められエンジンを切ったとき、音を聞きつけたトニーが家の中からやってきた。


「お帰りなさいませ」

「トニー、ただいま」

「荷物は私が持っていきますので、先にどうぞ」


トニーが後部座席の買い物袋を取り上げたところへ、ガレージの外に停められたベンツからジェシカとソフィアが降りてきた。


「あら、買い物に行ってたのね」


ソフィアが蓮と栞南に笑顔を向ける。蓮はトニーと共に家の中へ入っていった。


「はい。動物園とマーケットに」


ホノルル動物園で買ってもらった赤ちゃん用のロンパースが入った袋は栞南が手にぶら下げている。

ソフィアの隣に立ったジェシカは、有名ブランド店の紙袋を両手に持ちきれないくらいぶら下げている。

顔はにっこりと嬉しそうだ。


「ソフィーったら、重いわ。持ってよ」


甘い声でジェシカはソフィアに頼むと、得意げに栞南を見る。


「カンナさんはなにを買ってもらったの? 大したものじゃないみたいだけど?」


ちらりと左手にぶら下げているビニール袋を見て、ふふっとジェシカは笑う。


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