シークレット*ラブ
「ママ~もう水筒のお茶がなくなったわぁ~」


「瑠香もからっぽ~」

お弁当を食べ終わった2人の言葉に


「うそ~。
もうなくなったん?午後からの競技もあるし…お茶買ってこなあかんね~」


水筒がカラになるのは無理もない。

ジリジリと照りつける太陽はまだ真夏のように痛かったから


そういえば…

昨日各地で行われた運動会で、熱中症になり運ばれた子供たちのニュースが流れていたっけ…。



「あっ…」


ふと
お茶を買いに行こうとして足を止める。

財布は必要ないと家に置いてきたことに気がついた。



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