シークレット*ラブ
「お待たせ~」


いつも通りの笑顔の舞が車に乗り込む。

「久しぶりやな?

なんか今日ごっついお洒落やん?」


「そう…?」


ちょっと照れたような仕草で舞は上着のジャケットを脱いだ。


「それって
ニットワンピースってやつか?」


「慶吾って意外とよく知ってんね?

ニットワンピ好きなんよね?

基本私寒がりで、冬はニットワンピにブーツが定番?みたいな…

それからね、この間もさぁ~」


いつにも増して
テンションが高い舞は話が止まらない。



笑顔で楽しそうに一気に話す舞を見て

なんとなく違和感を感じた…。


ただ……何となく。

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