シークレット*ラブ
夜の高速道路を行き先を告げずに軽快に飛ばす俺に


「…どこに行くのん?」


ホットレモンのペットボトルに口をつけながら不思議そうにそうつぶやく舞。


「…内緒」


そう言って
舞の手をそっと引き寄せ握りしめる。


すぐに笑みがこぼれて潤んだ瞳が俺を見つめる。


ほんのり照れたような表情を浮かべそっと視線をはずす。


そんな舞が愛しくて胸があつくなり

繋いだ手をぎゅっと力強く握りしめた。



強く握りしめてないと……

舞が遠くへいってしまいそうな?


そんな気がした。


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