ますます監禁されますが、お仕事です
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「痛めつけられんのはいいんですけどっ、そういう系統は別なんすよ!なのに彼女は根っからの女王様でーーあ、そこがもー、最高なんすけど。でもでも、オレは汚い系統は無理だって昨日言い合いになっちゃって……。先輩ー!」
「知らない。帰れ」
バッテンマスクを外す彼に同意するも、浦戸くんは目を真っ赤にして彼にすがりついている。
「どーしましょ、先輩ー!オレ、今晩誰の下僕になればいいんですかああぁ!」
「消えろ、二足歩行」
人間をそう言って蔑む人は、後にも先にも彼だけなんだろうなぁと、お茶をすする午後の一時だった。
※そうして、それは言った本人にも当てはまると気付かれる五秒前。