ギャル系女子が今日、黒髪おさげでやってきました。



「私、千鶴ちゃんと離れるなんて嫌だよ!」



やっぱり。

ばれてる。



「どうして言ってくれなかったの?
もしかして、別れたのもそれが原因?」



「ごめん。でも、別れたのは本当に杏里のことを思ってだから。」



「本当?」


涙ぐみながらあたしの目をまっすぐ見てくる。



「本当だってば。」



そんな顔で見られて、嘘なんて言えるわけないでしょ。



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