愛しい君へ贈る詩
絵が完成すると、結衣は片付けを始めた。
そして、戸締りをすると美術室を後にした。
校庭を走る彼を夢中になって描いていたこともあり、普段よりも下校時刻が遅くなってしまった結衣。
急いで帰ろうと焦っていた。
そして、下駄箱で靴を履き替えていると、後ろから肩を叩かれた。
驚いた結衣は、後ろを振り返った。
するとそこには…。
「あ…あずみ!もう、ビックリさせないでよ!」
振り返った先に居たのは、高校で知り合い、仲良くなった親友の仲川あずみ(なかがわ あずみ)であった。
「ごめん、ごめん。そんなに驚くとは思はなくて…。結衣も今帰り?珍しいじゃない。何時もは暗くなる前に帰るのに」
「…ちょっと、絵を描くのに夢中になっちゃって…」
「ふーん。結衣をそんなに夢中にさせる何かがあったの?」
「えっと…」
「まぁ、良いわ。歩きながら話しましょう」
「うん」
結衣は先程の出来事をあずみに話始めた。
結衣から聞いた話は、まさに恋する乙女。
あずみはなんだか嬉しい気持ちになっていた。