男装ホスト★
「いーの。そういうときはありがとうってね?」
夏さんが優しく微笑んだ。
…この俺様との違いね。
「では、お言葉に甘えまして…ありがとうございます」
「で、申し訳ないんだけど、辰を連れて帰ってもらえないかな…?」
マンションの場所とかは教えるから、タクシー代も辰に請求して?ね?お願い目線の夏さん。
…そんな顔して頼まれたら断れないじゃん。
「はい、ご迷惑をおかけしてるのはこちらですし、責任持って龍さんを送ります」
「ありがとう。じゃあ、タクシー呼ぶから待ってて」
「はい」
私は脱いでいたスーツの上着を着て、スマホの電源を付けた。
あ、そういえば、朱鳥にメール返信してないや…。
後でにしよう。
鞄にスマホをしまうと、俺様を起こすべく私は奮闘した。