男装ホスト★


美容院の鏡で自分の姿を見た。

黒い髪の毛は朱鳥と同じ栗毛色に染められ、着せられたのは青いグラデーションのかかったシャツに白いパンツ。
耳には鷹を象った銀のイヤリングに首には男物のネックレス。


「朱鳥…いよいよ自分が男にしか見えないんだけど…」

「いいじゃない。損はないでしょ?」


「それとこれ全部でいくらくらい?」

「いいの。同伴客からの貢ぎ物ってことで!」


「いやいやそういうわけにはいかないでしょ!」

「じゃあ、出世払いってことで。まだ余裕ないでしょ。余裕出来たら返してもらうわ」


「…ありがとう…ホントに」


本当にありがとう。正直、孤独でしかないこの仕事。仕事仲間は友達はあるもののライバルでもある。



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