あの日失くした星空に、君を映して。


*

平日の昼間にしては人の少ないロビーを見渡す。


「おらんね…」


同じようにグルリと辺りを見回す風香の目にも見当たらないようだ。


救急外来の方を見に行っていた工藤くんも戻ってくるなり首を横に振る。


受け付けの人に聞いてはみたのだけれど、訝しげな顔をされただけで教えてはもらえなかった。


診察室の方にもいないし…


病室…なのかな。


「とりあえず1階を手分けして捜して、いなかったらここに戻ってきて」


「あ、うん!」


外に出ていった工藤くん。


風香は賑やかな声のするロビーの奥のフリースペースへ向かった。


さすがにそっちにはいないと思うけれど…いや、一応捜さないとね。


私はどうしよう。


この病院は来たことがないからどこに何があるのかわからない。


風香と工藤くんはよく知った病院らしいのだけれど。


ふと、中庭へと続く廊下を見つけて、さまよう足を止める。


直感で思った。


深影がいるって。


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