あの日失くした星空に、君を映して。
シン、と静まり返った廊下の先のドアを押し開いて外に出る。
花壇にはひまわりが伸びて、ある一室の外には緑のカーテンができあがっていた。
ほとんど人の手が加わっていないようにも見えるし、手入れが行き届いているようにも見える。
病院ってあんまり縁がなかったけれど、こんなものなのかな。
「あ……」
いた、深影。
日陰のベンチに項垂れる深影を見つける。
膝の上で握り締められた手がかすかに震えているように見えて、いてもたってもいられずに駆け寄った。
「深影!」
「…鏡華?」
私の声に顔を上げた深影は何で?って顔をしていて
目元が少し赤くなってる。
「なんなん…今昼休みやろ?なんで来たん」
「昼休みだからだよ」
声にも覇気がなくて、語尾はほとんど掠れてる。
脱力しているようでも、よく見ると全身を強ばらせていた。