あの日失くした星空に、君を映して。


それでも忘れられなかった。


床に広がった、万華鏡の中に閉じ込められていた世界が。


最低だ、私は。


それを綺麗だと思ってしまったのだから。


筒の中だけのものだった世界が広がって、これが私の見たかった世界だと思った。


「おじいちゃんが死んだのは私のせいだって、ずっと思ってたけど」


今だって気にせずにはいられないけれど。


「おじいちゃんが大好きだった万華鏡のせいにはしたくなかったの」


壊したのは私のせい、でも壊れたのは万華鏡のせい。


それって、作ってくれたおじいちゃんのせいって言ってるようなものなんじゃないかな。


この前、病院で深影の話を聞いて思った。


私は万華鏡、深影は自分自身。


ああ、同じなんだなって。


だから、ただ


自分を責めることだけはしてほしくなかった。


< 156 / 427 >

この作品をシェア

pagetop