あの日失くした星空に、君を映して。


「だから鏡華は鏡華って名前が嫌いなん?」


ずいぶんと長い沈黙を挟んで、深影がポツリと言った。


相変わらず顔は見えないけれど、やっと話してくれた。


「嫌い……だった」


嫌いだったよ、ずっと。


名前を呼んでくれる人なんてお母さんくらいしかいなくて。


苦手でもあったし、嫌いでもあった。


けれど、今は。


「深影とか風香も工藤くんも呼んでくれるから」


佐山さんと高橋さんも…かな。


戸塚さんって呼ばれるよりもずっといい。


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