咲かない花
背を丸めて泣いている私を、二宮くんは背後から抱きしめると「ベッドどこ」と聞いてきた。
そして、私が答える前に、軽々と私を抱き上げると「案内して」と言ってスタスタ歩き始めた。

まぁでも、私が案内するまでもなく、二つあるドアのうちの一つであるお風呂場は、すでに知ってるからか、もう一つのドアを開けてベッドを確認すると、そっと私をおろしてくれた。

「ゴム外してくる」
「あぁはい・・・」

うちに来たのは初めてなのに。
なんか・・・二宮くん、くつろいでるというか、自分ちみたいな感じでここにいる。

でも私は、それが嫌じゃないし、ごく自然に受け止めてる。

< 131 / 135 >

この作品をシェア

pagetop