咲かない花
翌日。
一緒に出勤した私と二宮くんを目撃していた東内さんから「おめでとうございますっ!あぁよかったぁ。やっと二宮さん、アクション起こしてくれたんだぁ。もう自分のことみたいに嬉しいですっ!」とお祝いコメントをもらった。

一方、ゴールデンウィーク明けには、長尾さんから、「もしかして、自分がもてあそばれてるとか勘違いしてません?」と、何気なくけなされた。

「悲劇のヒロインにひたる前に、相手にされなくなりますって。大体8つ年下とか。芸能人じゃあるまいし。組み合わせ的にありえない」
「そうだね。オバサンな私のことなんて、すぐ飽きて捨てられちゃうかもしれないけど、それでも私・・・好きだから」

意地悪な長尾さんが言ったことだから気にしない、と思っても、やっぱり言われたことに傷ついてないと言えば嘘になる。
でも私は、泣いたり傷ついたそぶりは、一切長尾さんには見せずに、堂々とその場を立ち去った。

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