漆黒の闇に、偽りの華を
「柚菜は、"風雅"っていう暴走族の姫だったんです。」
「風雅?」
「そう。鷹牙と反対隣の地区の暴走族です。風雅はその当時では珍しく、完全正統派の暴走族と言われていました。その時の総長を支えてた姫が、柚菜です。」
全然見えない。
あんなにほんわかした雰囲気の人が姫?
柚菜さんは、沢山の危険も顧みず、なぜ姫になる決意をしたんだろう?
怖くはなかったのだろうか……。
あんなに小さな体で、どうやってそのプレッシャーを受け止めたんだろうか。
「その時の総長が、理さんなんです。」
……え?
「えぇぇっ!?」
恭は、ニッコリと微笑む。
「凄いでしょ?今は結婚して、実はお腹に子供も居ます。」