麗雪神話~炎の美青年~
2
この儀式、まずは野生のプミールを見つけ出さなければならない。
四人の族長候補たちは、いかにしてプミールと接触をはかるのか。
「僕…がんばってみますね」
ブレイズが、強い意思をのせた瞳でセレイアとディセルを見、二人から距離を置いて歩き出す。
「がんばってくださいねー!」
セレイアたちができるのは応援すること。そして霧の発生に目を配って、四人の族長候補たちの動きをまんべんなく察しておくことだった。
「野生のプミールって、どんなところにいるの」
森の奥に視線を走らせていたディセルの質問に、セレイアは小声で答える。
「そうねえ。主に森の中、水場によく現れると思うわ。私たちの野営地としても便利だし、この儀式、まずは池や泉をさがすのがいいと思う。でも…これは教えちゃだめなのよね」
「うん。族長候補たちが自分の力でやるのが儀式だからね」
今も監視役として先に森に入っていた者達の気配が感じられた。彼らは反則をしないよう、耳を澄ませているだろう。
四人の族長候補たちは、いかにしてプミールと接触をはかるのか。
「僕…がんばってみますね」
ブレイズが、強い意思をのせた瞳でセレイアとディセルを見、二人から距離を置いて歩き出す。
「がんばってくださいねー!」
セレイアたちができるのは応援すること。そして霧の発生に目を配って、四人の族長候補たちの動きをまんべんなく察しておくことだった。
「野生のプミールって、どんなところにいるの」
森の奥に視線を走らせていたディセルの質問に、セレイアは小声で答える。
「そうねえ。主に森の中、水場によく現れると思うわ。私たちの野営地としても便利だし、この儀式、まずは池や泉をさがすのがいいと思う。でも…これは教えちゃだめなのよね」
「うん。族長候補たちが自分の力でやるのが儀式だからね」
今も監視役として先に森に入っていた者達の気配が感じられた。彼らは反則をしないよう、耳を澄ませているだろう。