麗雪神話~炎の美青年~
ディセルが身構え、セレイアはすばやく槍を構える。ブレイズは呆けたように立ち尽くしていた。緊張のあまり竪琴の音色が聞こえなかったのかもしれない。
音のした方を仰ぎ見た二人は、そこに見慣れた人物の姿を見つけた。
マグマの真上、垂直の壁のでっぱりの上に、彼は優雅に座っていた。
水色の髪、水色の瞳。
憎たらしいほどに整った顔立ち。
見間違うはずもなかった。
「やっぱりあなたが犯人だったのね! 吟遊詩人!」
セレイアが思わず声を張り上げると、彼は演奏をやめ、にこやかに片手をあげてみせた。
「やあ、皆様おそろいで」
よく見ればその腕には四つの首飾りが無造作にかけられている。
あれが国宝の首飾りと見て間違いないだろう。
音のした方を仰ぎ見た二人は、そこに見慣れた人物の姿を見つけた。
マグマの真上、垂直の壁のでっぱりの上に、彼は優雅に座っていた。
水色の髪、水色の瞳。
憎たらしいほどに整った顔立ち。
見間違うはずもなかった。
「やっぱりあなたが犯人だったのね! 吟遊詩人!」
セレイアが思わず声を張り上げると、彼は演奏をやめ、にこやかに片手をあげてみせた。
「やあ、皆様おそろいで」
よく見ればその腕には四つの首飾りが無造作にかけられている。
あれが国宝の首飾りと見て間違いないだろう。