SONG 〜失われた記憶〜
「寒い?
中入るか」
「うん」
「これ着てな」
「わっ、
……ぶかぶか」
「贅沢言わないの」
「はーい」
義人さんは着ていた薄手のカーディガンを掛けてくれた。
彼の背丈と私の背丈では、
かなり身長差があるのでかなりぶかぶか。
袖口が私の手をすっぽり隠している。
店内に戻ると、
私たちはカウンターの席に座った。
騒がしくなっている皆んなの輪には、
どうやら入り込めそうにない。
「…詩」
「あ、
ルイ。
起きたの?
おはよ」
「…はよ。
どこ行ってたの」
どこからともなく、
現れたルイはウイスキーグラスを片手に私の隣に座った。
「義人さんと月見してたの。
綺麗だったよ」
「ふーん……」
「よお、
ルイ。
久しぶりだな」
「どーも…」
ハル兄の後輩でもあるルイは彼とも顔見知りなのだが、
何が気に食わないのかいつも素っ気ない態度をとる。
それはもう昔からなので義人さんも、
特に気にした様子もない。
私としては二人が仲良く接してくれると嬉しいのだが、
私の言うことを素直に聞く相手ではない。
中入るか」
「うん」
「これ着てな」
「わっ、
……ぶかぶか」
「贅沢言わないの」
「はーい」
義人さんは着ていた薄手のカーディガンを掛けてくれた。
彼の背丈と私の背丈では、
かなり身長差があるのでかなりぶかぶか。
袖口が私の手をすっぽり隠している。
店内に戻ると、
私たちはカウンターの席に座った。
騒がしくなっている皆んなの輪には、
どうやら入り込めそうにない。
「…詩」
「あ、
ルイ。
起きたの?
おはよ」
「…はよ。
どこ行ってたの」
どこからともなく、
現れたルイはウイスキーグラスを片手に私の隣に座った。
「義人さんと月見してたの。
綺麗だったよ」
「ふーん……」
「よお、
ルイ。
久しぶりだな」
「どーも…」
ハル兄の後輩でもあるルイは彼とも顔見知りなのだが、
何が気に食わないのかいつも素っ気ない態度をとる。
それはもう昔からなので義人さんも、
特に気にした様子もない。
私としては二人が仲良く接してくれると嬉しいのだが、
私の言うことを素直に聞く相手ではない。