SONG 〜失われた記憶〜
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楽器や機材で埋もれたこの家はお世辞にも綺麗とは言い難く、
生活スペースがあるのかどうかさえ疑わしいが、
一応一階だけは寛げる空間となっている。
いつものように、
彼を一階のリビングへ通す。
「義人さん、
何か飲む?
って言ってもビールくらいしかないけど…」
「いや、
遠慮しとく。
今日は車だから」
「じゃあ、
コーヒーでも淹れるね。
ちょっと待ってて」
カウンターキッチンになっているそこへ、
私はケーキの箱と共に足を運んだ。
コポコポコポ、
とサイフォンでコーヒーを抽出している間にケーキを綺麗にカットする。
色とりどりの沢山のフルーツで彩られたキラキラ宝石のように輝いているフルーツタルト。
真ん中にちょこん、
とネームプレートに"Happy Birthday Uta"と記されている。
こんな風に祝ってくれる者がいるというのは、
やはり幸せだ。
心がぽかぽか、
と温かくなる。
楽器や機材で埋もれたこの家はお世辞にも綺麗とは言い難く、
生活スペースがあるのかどうかさえ疑わしいが、
一応一階だけは寛げる空間となっている。
いつものように、
彼を一階のリビングへ通す。
「義人さん、
何か飲む?
って言ってもビールくらいしかないけど…」
「いや、
遠慮しとく。
今日は車だから」
「じゃあ、
コーヒーでも淹れるね。
ちょっと待ってて」
カウンターキッチンになっているそこへ、
私はケーキの箱と共に足を運んだ。
コポコポコポ、
とサイフォンでコーヒーを抽出している間にケーキを綺麗にカットする。
色とりどりの沢山のフルーツで彩られたキラキラ宝石のように輝いているフルーツタルト。
真ん中にちょこん、
とネームプレートに"Happy Birthday Uta"と記されている。
こんな風に祝ってくれる者がいるというのは、
やはり幸せだ。
心がぽかぽか、
と温かくなる。