……っぽい。
 
普段のアホな顔、楽しそうだったり嬉しそうだったりする顔、仕事中の真面目な姿、真剣な眼差しで私を見つめる顔、時折声に混じる男の色気、私のために本気で叱ってくれたこと、Mサイズだけれどやっぱり男らしい体つき……。

ここ1ヶ月半ほどで見たり感じたりしてきた笠松のことを思い浮かべながらそう自問すると、まだちゃんとした答えは出なかった。

でも、弱ってるから一緒に寝てと言った笠松をぎゅっとしたとき、確かに胸がキュンとしたし、妙にしっくりきた感じがあったような……。


「あ!私にも拓ちゃん抱っこさせて!」


うーんと唸っていた私だったけれど、笠松との現状報告以外に、今日は拓人くんを抱っこさせてもらうことが目的でもあったのだ。

拓人くんを保育士さんに預けようとしているしほりに慌てて駆け寄り、おっかなびっくりの手つきで、少しだけ拓人くんを抱かせてもらう。


「うほほ〜、可愛い〜」


プニプニなほっぺをつんつんと指で優しくつつくと、くすぐったいのかモゾモゾと身をよじる拓人くんに、私はすっかりデレデレだ。

しほりの子供ですらこんなに愛しく、守ってあげなきゃって本能的に思うのに、自分の子供だったらどれだけ愛しく感じるのだろう。

子供って、やっぱりいいなあ……。
 
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