……っぽい。
いやいや笠松の勘違いだから!ムリ!と、いつもの調子で言えたなら、どんなにいいだろう。
または、いいとも!ばっちこーい!と欲するままにそう言えたなら、どんなに楽だろう。
笠松の全部が欲しいと体が言っているのは、未だに治まらない疼きからも確かだけれど、マムッポンによる勘違いも、元カノさんのことについてのモヤモヤも、今解決しなくていいのだろうかと頭の隅っこでは冷静な自分がいる。
私は本当に笠松が好きなの?
知恵熱が出そうなほどに、いつの間にか胸に巣食っていた元カノさんへの嫉妬と羨望を、そのままにしておいていいの?
笠松はいつまで私にがっついてくれる? そのうち、おざなりなえっちになったりしない?
「……、……」
「先輩……?」
「……私のこと、遊びじゃないよね?」
いつまでも返事をしない私の顔を心配そうに覗き込んだ笠松に、勇気を振り絞って尋ねてみる。
あれだけたくさんの本気の言葉や想われる幸せを貰っておきながら本当に今さらだと思うし、この期に及んでまだ疑っている自分に果てしなく呆れてしまうけれど、体を許す前にこれだけはどうしても聞いておきたかった。
要は安心したいのだ。
本気で好きになってもいい、って。
笠松を信じて好きになってもいい、って。