……っぽい。
すると。
「ふう……」
不安で不安で、今にも押し潰されてしまいそうな気持ちで笠松の返事を待っていれば、なぜかその笠松は小さく嘆息を漏らした。
え、私面倒くさい? 重い?
やだやだ、どうしよう、どうしよう……。
やっぱり29歳の本気って重いよね、そりゃもうすぐ30歳だもの、まだ若い笠松が本気の29歳と恋愛したら、あっという間に結婚までさせられちゃうよ、こんなの詐欺だよ詐欺!
急に恥ずかしくなって顔を俯かせ、自分なりに解釈した嘆息の意味を頭の中に展開させる。
どうしてこう、肝心なところで信じきれないのだろう、笠松のことも、自分のことも。
「やだ、ごめん、私……重い……」
悔しくて涙が滲んでしまう。
でも、これで笠松の熱も冷めればマムッポンの誤解を解くこともできるようになるから、もしかしたら、かえってよかったのかもしれない。
体を重ねてしまえば、笠松にどっと責任がのしかかることになり兼ねないし、キスまででよかったのよ、そうやって、一旦火がついてしまった体に気持ちでけじめをつける。
と。
「先輩はどうせ、男が喜ぶセックスしかしてこなかったんでしょ? 俺がどれだけ先輩に本気か、体に教えてあげますよ」
「ひゃぁぁぁ!」