……っぽい。
そのとき、ふっと思ったんだよなあ。
忙しさにかまけて機能重視、キャラ受け重視でめんこいものを生み出してきたけど、本当は壊れても使えなくなっても、この女の子みたい失くしても、それでも手元に置きたい、なんとしても探し出したいって、そう思って大切にしてもらえるものを俺は作りたかったんだって。
女の子の大切なものはキーホルダーだけど、でも文具にも通じるものがあるように思うから。
で、そんな初歩的なことを思い出させてくれたのが、歯をガチガチと鳴らしながら、それでもニコニコと嬉しそうに笑っている先輩で。
千晶ならたぶん、俺に探してきてって言うだろうなとか、また新しいものを買ってもらいなと慰めるだろうなとか思ったら、先輩の無謀すぎる行動がやけに可愛く思えたし、守ってやりたいって、千晶にはあまり感じなかった気持ちが自然に俺の心に湧いてきたのだった。
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「ま、そんときはまだ先輩はあの男とつき合ってるつもりでいたし、俺も恋愛感情で先輩を守りたいって感じたわけでもなかったんだけど、電話で『助けて』って泣かれたとき、頼ってくれて嬉しかったし、好きだなーって思った」
「へぇ。クラゲちゃん、ピュアだな」