……っぽい。
どんな慰めの言葉を言ってくれるのかと期待を込めて待っていれば、当のカグはこれである。
突き放さないで!お願い!
まあ、カグに縋ってみたところで、思いっきり嫌な顔をして手を振り払われ、ついでに柔道の締め技をかけられるのがオチだから実際に取り縋ることはしないが、でも、だよなあ……。
先輩、俺の前で平気で着替えちゃうし、女性ならウンウン頷くだろう“ストッキングあるある”も普通にしちゃうし、この前なんか堂々と鼻をほじっているところまで目撃してしまった。
こんなんじゃ、男として見てもらえる以前の問題……つまりは俺は、先輩にとってはペットと暮らしているような感覚なのだろう。
誰が飼っていると思っているんだ、俺だぞ!
ちなみにカグは柔道の有段者である。
ガタイの大きさと筋肉が売りだ。
「……なあ、カグは無理だと思うか?」
「そりゃ、まっつん次第だべ」
「頑張れば見込みがあると思うか?」
「だから一発頼んでみろって!面倒くさい」
「うへぇ……」
ああ、やばい……。
さすがに飲みすぎたかも。
酔うとどうにも愚痴っぽさが増すし、ウザい質問責めもしてしまうのが、相手は大迷惑だが俺が飲んだときのパターンだったりする。