……っぽい。
楽しい酒の席でもこれが常なのに、愚痴を聞いてもらう酒の席なら、なおさらウザかろう。
すまぬな、カグ。
それでも俺は、カグに決意表明をする。
「先輩とは、今はまだやらない。無理にしたくない。我慢する。……だって好きだから」
「ウザい」
……聞けよ!
「絶対両想いになってからする」
「好きにしろよ」
「先輩には、体で量るより愛より気持ちで愛を量ってもらいたいんだよ。好き好き愛してるなんて言うもんか。そんな薄っぺらいの、先輩には効果ないんだよ、絶対」
「……」
「だから、本気の言葉じゃないと届かない。んで、いつか先輩の心を想われる幸せでいっぱいにできたら、そんときは俺、骨の髄まで貪る」
「まっつん、それ重症……」
「……知ってるし」
ボソリと呟き、うるさい、重症だろうと溺愛だろうと、偏愛だろうが狂愛だろうが好きに言ってくれと、カグに心で開き直る。
自分から恋をするとこんなふうになるなんて想像もしていなかったけれど、こういう自分も悪くないなと今は普通に思えているんだ。
クラゲ珍獣に振り回される日々が楽しくて楽しくて、同時にとても愛おしくて、そんな日々ごと先輩を守りたいとか思うんだから、何度歯が立たなくて愚痴っても、また立ち上がれる。