……っぽい。
「うっ……し、ほりっ……あ、ありがと……」
しほりの熱弁に、涙腺が決壊する。
拓人くんのおでこにご飯粒の塊が落ちていて、なんだかお灸のように見えるけど、気づいたしほりが食べるだろうから、そんなのもういい。
今はとにかく、この最強の親友の最強の励ましに、ただただ泣かせてくださいぃぃ~……。
「ああもう、こんなに泣いちゃって。海月、どんだけ自分のことを低評価してるんだか」
「だってぇ……」
「はいはい、よしよし」
呆れ口調ながらも私の頭を優しく撫で、ハンカチを差し出してくれるしほりに、もはや涙は止まるどころか溢れ返るばかり。
託児所内の子供以上に、わんわんと声を上げて泣きじゃくりながら、頭に思い浮かぶのは、想うのは、やっぱり笠松のことばかりだ。
愛は、目に見えないし形もない。
けれど、感じることができる。
それはきっと、何気ない毎日にたくさん、たくさん散りばめられていて、目が覚めたら笠松が隣で微笑んでいることだったり、一つのコップに歯ブラシが2本差さっていることだったり。
仕事中、ふとした瞬間に目が合って、鬼課長の目を盗んでクスクス笑い合ったり、さり気なく紡がれる「ありがとう」や、深く深く体を重ね合わせること、ただ手を繋いで眠ること。